不整脈(心房細動)とカテーテルアブレーション手術

こんにちは。タカです(^_-)-☆

実は私、不整脈(心房細動)が起きやすい体質と診断を受け、先日「カテーテルアブレーション手術」を受けてきました。

日本中に私と同じような症状の方が170万人いらっしゃるようです。
私と同じ症状、お悩みをお持ちの方に、少しでも情報共有できればと思い、私の実体験を記録したいと思います
1年ほど前、激しい動悸に襲われ、市内の大学病院に行きました。
朝から病院に行き、
午前中に点滴を1種類打ちましたが治まらず、
正午から2種類目を打ちましたがそれでも治まりませんでした。

不整脈のはじまり

2020年4月ごろ、前日に友人と晩酌し、次の日の朝起きると
 心臓がドクドク
 しかも脈が不規則
になってました。

今までも前日に深酒しちゃったときは、翌朝に心臓がドクドクすることはありましたが、
脈が不規則になることはなかったので怖くなり、一人で市内の大学病院に行きました。

受付を済ませると循環器内科の処置室に連れて行ってもらい、即処置が始まりました。
まずは症状を説明すると、点滴が開始されました。
点滴を正午までに1種類打ちましたが治まらず、
正午から15時にかけて2種類目を打ちましたがそれでも治まりません。

そこで医師から言われたのは
 「点滴では対処できないため、麻酔を打って電気ショックを行い不整脈を治めます」
とのこと。
麻酔を打った処置になるため、家族の付き添いが必要になるとのことで、妻に連絡し
病院に来てもらいました。

妻が病院に着くまでに、私はERの処置室に移動。
ベットの上で血圧計やら心電図やらを取り付けられ、妻の到着を待ちます。
妻が到着するやいなや、同意書のサインが済むと処置が開始されました。
まずは全身麻酔。
 「はい。これから麻酔打ちますね。」
と声かけられるや否や、家電の電源が引っこ抜かれたようにバッツっと意識がなくなります。
気が付くと不整脈は治まり、ERの処置室に寝たままになってました。
この日は不整脈を治める処置をしてもらっただけなので、後日検査を受けることになりました。

夕方、帰宅して胸を見ると電気ショックの跡が。
15cm四方の軽いあざができてました。

1ヶ月後に改めて診察

2020年5月ごろ、朝から大学病院へ。
心電図、血液検査、レントゲンなどを行い、主治医の医師の診察を受けます。
医師いわく、私は不整脈(心房細動)が起きやすい体質であるとのこと。
対処方法として
 ①薬を飲み続け、不整脈をコントロールして付き合っていく
 ②カテーテルアブレーション手術を受け、不整脈が起きないように処置する
の2択というお話を頂きました。

①の場合は、当然薬代がず~っとかかります。完治するわけではないため、体に無理をかけないように不整脈とうまく付き合っていく形になります。

②の場合は、1度のカテーテルアブレーション手術で完治する可能性は70%とのこと。残りの30%は再発の恐れあり。
再発した場合は再度カテーテルアブレーション手術を受けると90%は完治するとのこと。
医師いわく、高齢になると体力の都合からこの手術を受けられなくなるため、早めに手術しちゃって直しちゃった方がいいかもと。

正直いきなり「手術」と言われても、決断なんてできません。。
だって生まれてこの方、一度も手術を受けたことないので。。

ひとまずこの日は今後の処置の方針についての希望は伝えず、持ち帰り感がさせてもらうことに。
次回の定期検査は3ヶ月後。

定期検査

その後、3ヶ月が経過した2020年8月ごろ、定期検査を受けに大学病院へ。

前回の定期検査で医師から話があった、2種類の処置方法についてどちらを希望するか迷いはありませんでした。
私の答えは「カテーテルアブレーション手術を受ける」です。
一生薬を飲み続けること、またずっと心臓を気にしながら生活しないといけないなんて考えられなかったからです。
前回同様、心電図、血液検査、レントゲンなどの検査を受け、医師の診察の際に手術を受ける旨を伝えました。

病院もIT化が進んでます。
医師がパソコンをポチポチっと操作すると、あっという間に入院予約完了!
入院は2021年3月に決定しました。

入院までの流れ

3ヶ月に1回の頻度で定期検査を受けました。
それに加えて入院の前週に「入院前検査」と題し、
 ①PCR検査
 ②造影剤を使ったレントゲン撮影
を受けます。

①はこのコロナ禍の状況では必須ですね。

②は手術に向けて、心臓の画像をスキャンするためのものとのこと。
造影剤を打たない状態で息を吸ったり、はいたり、止めたりしての撮影、
今度は造影剤を打った状態で同じく息を吸ったり、はいたり、止めたりしての撮影をします。

いよいよ、来週は人生初の入院。
これですっきりできる、また人生初の入院ということでちょっとワクワクしている自分がいます。

入院当日

2021年3月、いよいよ入院です。
朝から妻と二人で大学病院へ。

コロナ禍であるため、妻は病室に入れずナースステーションでお別れ。
入院期間中の面会も全面禁止でした。

看護師に病室に案内され、まずは荷物整理を。
そうこうしている間に看護師が来て
 「午後、心電図等の検査をしますね」
とのこと。

入院初日は検査以外は暇です。。
本を読んだり、スマホに保存してきたNetflixの動画を見たり、スマホでゲームしたりと時間つぶし。

いよいよ明日は朝から手術です。
さすがに手術前日ともなると少し緊張してきました。

いよいよカテーテルアブレーション手術

入院2日目。
手術はAM8:45開始のため、AM8:30までに手術着に着替えるように言われてました。

裾の短い浴衣のような手術着を着て、
紙のような薄い布のような帽子をかぶり、
血栓予防のためのちょっと締め付けられる靴下。

この靴下、ひざ下まであるハイソックスになっていて、普通の靴下よりも締め付けがきつい。。
しかも指先までの生地が短く足が窮屈。。

時間になり、看護師がお迎えに来てくれました。
 「では、車いすに乗っていきましょう。」
私歩けますけど・・、っとも思いましたが、入院期間中は車いす移動がルールになっているようでした。

私、裸眼の視力は0.1くらいしかありません。
なので眼鏡を外すと手元以外はほぼ見えません。
病室に眼鏡を置いてくるよう言われたので、それ以降はボヤっとした記憶になります。

車いすに乗り看護師に連れられ、手術室へ。
手術室に着き、ベットに横になると早速手術前の準備が始まります。

 頭の方に1名   ・・・ 酸素マスクを担当してるっぽい
 左腕に2名    ・・・ 点滴を担当してるっぽい
 左腰あたりに2名 ・・・ 私のパンツを脱がし、陰部の毛をバリカンでカット
 離れたところに監視役? ・・・ 皆に指示している
 右側に主治医
の計7名ほどの医師に囲まれてます。

まず主治医の医師がやったこと、それは鼻から体温計を入れること。
カテーテルアブレーション手術はレーザーで心臓を焼く処置をします。その際、食道が熱くなりすぎないようにチェックするために体温計が必要になるよう。
全長15cmほどで、針金に楕円形の銀球が数珠つなぎになっている形状。
PCR検査で鼻に綿棒を突っ込まれましたが、それよりもこの体温計の方が痛かったです。。

体温計の挿入が終わり、
 「ではそろそろ麻酔打ちますね。」
と言われます。
徐々に意識が遠のいていくのかなと思ってましたが、ぷっつりと意識が無くなりました。

手術が終わり、気が付くとベットの上です。
時間はAM12:00ごろかな?
麻酔が抜けきっていないようで意識が朦朧としてます。
少し胸が苦しく、看護師さんに伝えて様子を見ることに。(この後、徐々に苦しさが抜けてきます)

そんな意識の中、
 「尿管を入れているので、ベットの上でおしっこできますからね。ベットから起き上がらないでくださいね」
と看護師。
不思議な感覚なのですが、おしっこしたい感覚は全くなく、勝手に尿管を伝ってベットわきに設置されたタンクに排出されているようです。

両足の付け根にカテーテルの穴の跡があるようで、その傷が悪化しないようにするためか腰回りはテープでガチガチに固定されてます。
で、手術当日はベットから起き上がることも、寝返りを打つことも禁止。
術後の経過時間に応じてリクライニングは可能となり、30度、45度と角度をつけてくれました。
私の場合、0度の状態で昼食、30度の状態で晩御飯となりました。
0度の状態での昼食は看護師が手伝ってくれましたが、
30度の状態での晩御飯はなかなか大変でした。。

夕方になると麻酔が完全に治まります。
横も向けないために本を読むことも困難な態勢なので、Netflixを見るしかやることがありません。
結局麻酔の影響で夕方まで寝ていたので、夜いざ寝ようとしても寝れず。。。
この晩は寝たのか寝てないのかよくわからない状態でした。

手術の翌日

入院3日目。
前日にあった胸の苦しさもだいぶ抜けました。

AM6:00ごろ、さっそく看護師さんが来ました。
 「はい。採血しますね。」
モーニングコールならぬ、モーニング採血。。
採血が苦手ってわけではありませんが、さすがに朝一から採血なのは抵抗ありました。。
でも看護師さんの注射がうまく、全然痛く無かったので助かりました。

採血を終え、朝食も食べて(リクライニングの角度は45度)、医師が来るのを待ちます。
AM9:00ごろに医師が来て、両足の付け根にあるカテーテルの傷跡をチェックしてもらいます。
私の場合・・女医でした。陰部丸出しの状態で傷口をチェックしてもらいます。
けど抵抗あるなんて言ってられません。
このチェックでOK貰えればベットから起き上がることができるんですもん!

無事OKもらい、腰回りをガチガチに固めていたテープは取ってもらえました。
残るは尿管。
女医いわく
 「後で看護師が尿管を取りに来ますね。」
と。お。。。また陰部をお披露目しないといけないのかとちょっと凹みつつ看護師が来るのを待ちます。

1時間後のAM10:00ごろ、看護師さんが来て尿管をグッと引っ張ると簡単に外れました。
若干の痛みはありましたが、鼻から突っ込んだ体温計に比べれば全然大したことありませんでした。

ようやくベット上の軟禁状態から解放され、歩いてもOKになりました。
けど1日ベットに寝てただけなにの股関節はバキバチに凝り固まり、最初は歩くのがつらかった。。
とは言え、ちょっとすればすぐ元のように歩けるようになりました。

やっとベットから起き上がれるようになったので、
 自動販売機まで水やお茶を買いに行ったり、
 読書したり、
 相変わらずNetflix見たり
して時間をつぶします。

入院最終日

入院4日目。
入院最終日です。

この日は検査も無く、朝食を食べて、身支度をして退院するだけ。
AM10:30に妻が迎えに来てくれて、無事退院することができました。

この日は土曜日で子供たちも学校が休みだったので、久しぶりの家族全員の食事はびっくりドンキーで!

今後

この記事を書いている時点で、術後10日が経過したところです。
首元や両足の付け根にあったカテーテルの跡はほぼ無くなりましたが、
左足の付け根周辺についたあざがまだ薄っすらと残っている程度。

退院から2~3日は脈がしょっちゅう飛んでましたが、10日経過した現時点では治まった様子です。
若干息苦しさが出ることがありますが、無理せず、苦しくなったら仕事のペースを落として大事を取ってます。